【研究室選び失敗した?】研究者として生き残るための研究室の選び方

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博士課程、または修士課程で研究室はどうしたらよいのか気になっているあなた。

研究室選びには失敗したくないですよね。

ある意味、研究室選びは今後の研究者人生を左右するといっても過言ではないです。

現在、ポスドク中の私があらためて考える、

研究者として成功するための、研究室の選び方を解説したいと思います。

こんなことを知らずに研究室を選んだ、昔の自分にぜひ読んでほしいですね。

それでは解説していきます。

そして、今、研究室選びを失敗したと思っている方、ラボを変えるのもダメなことではないので、この選び方を参考に一度考えてみてください。

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研究室選びに失敗しない方法1-研究室の教授の知名度が高い

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研究室選びの基本は、ラボを率いるボスが有名か

これは当たり前だと思いますよね。

その通り、あなたの将来においても影響します。

有名なラボにいることのメリットは、

  • 研究費が多いので、研究の規模を大きくしやすい
  • 学振など、フェローシップが取得しやすい
  • 研究の進め方が整っているので、成果を出しやすい傾向がある
  • 学会で、賞を受賞できる可能性が高くなる

という点がざっと挙げられます。

デメリットは、ラボ内での競合がある可能性ですね。

この点は、研究室選びの際に、どのように研究テーマが決まるのか、他のラボメンバーのテーマなど、

しっかり確認し、デメリットをなるべく打ち消しましょう。

研究の規模や研究費が潤沢だと、研究業績が良くなることが多いので、研究者として弾みをつけやすくなります。

かたや有名ではない研究室だと、

良い研究をしていても、注目を浴びず、いわゆるインパクトファクターの高いジャーナルにアクセプトされる可能性が低くなるという、

ネガティブなスパイラルにはまってしまいます。

すごく現実的な話ですが、

少しでも研究者としての業績を上げていきたいなら、有名ラボに行きましょう。

ちなみに、ボスの年齢は関係ありませんが、なるべくまだ若めで、知名度があるボスが最適です。

リタイア間近の場合、すでに旬が過ぎている場合があるので、注意しましょう。

研究室選びに失敗しない方法2-研究室での生活スタイルが合う

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研究室で過ごす時間が長いので、過ごしやすさは重要です。

研究室に行きたくなくなってしまっては、本末転倒ですよね。

チャンスがあれば、実際に研究室に訪問する機会をもらって、自分の目で確認しましょう。

現在、志望先研究室の博士課程の学生と話すことができると、

その研究室で博士課程を過ごすことになった自分を、具体的にイメージしやすいと思います。

ラボによっては、異常にミーティングが多いところや、プレッシャーが強すぎるところがありますので、

自分がその環境で大丈夫か、確認できると良いです。

ラボメンバーの接しやすさも気にした方が良いですね。

一緒に過ごす中で、絡みにくい人ばかりだと、聞きたいことがあっても、なかなか聞く勇気がでませんから。

研究室選びに失敗しない方法3-研究領域における影響力が大きい

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あなたが志望している研究室の中心的なテーマは、

その研究分野の規模の中で、どの程度の影響力があるか調べたほうが良いです。

これも先に述べたように、研究室のボスの知名度も影響しますが、

なるべくその分野で

権威がある研究室に行く方が、その後の、あなたの研究者としてのキャリアを積むうえで役立つことが多いです。

興味がある分野が、研究者がほとんど参入していない、画期的な分野であった場合、

大きく成功することは、かなり難しいです。

今後、飛躍的に、その分野が盛り上がるかもしれませんが、それを予測することは困難です。

どうしてもその分野でないといけないという場合を除いて、

なるべく研究人口が多い分野で、有名な研究室に在籍することが、現実的な生き残り戦略になります。

現在の研究者としての評価基準は、特に日本では、

より多くの論文を出すこと、研究費の獲得ができること、学会で受賞することなどがあげられますが。

強い研究室にいるほうが、革新的なことをチャレンジしている無名なラボよりも有利なのが現実です。

おまけー研究室での研究テーマを選ぶとき、研究室のメインテーマを選ぶ

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さて、研究テーマを選ぶ時の状況を考えてみましょう。

実際には、その時の興味に応じて、

これが面白そうと、なんとなく選んで決めるような状況かもしれません。

でも、ここで確認してほしいのですが、

その研究テーマはボスが主要なテーマとして興味をもっているのか、それともサブテーマであるのかです。

主要なテーマは研究室で長年行われていることが多いので、

その研究室から出た論文を検索すると、ある程度推測可能です。

もし、これまで論文が出ていないテーマであるなら注意が必要です。

チャンスを見つけて、その研究室の主宰者に、そのテーマの背景を説明してもらいましょう。

テーマの立ち上げ時は苦労が通常よりも多いことがありますので、気をつけましょう。

また、主要なテーマはボスが常に考えているテーマなので、良いアドバイスを得やすいのですが、

主要テーマから外れると、適切なアドバイスをもらいにくくなり、

結果として、結果を出すまでに時間がかかるなど、デメリットが大きくなります。

選択肢があって、特にこだわりがなければ、

ボスが大事にしている主要な研究テーマを、あなたの研究テーマに選びましょう。

「研究室選び失敗した」とならないための研究室の選び方のまとめ

博士課程の研究室選びは、今後の研究者生活をすすめるなかで、非常に重要な転換期です。

研究室の主宰者の知名度、研究室での過ごしやすさなどをしっかり確認してくださいね。

結局のところ、

有名な研究室の主宰者がいる、有名なラボに行って、

  • 論文がでやすい、
  • 賞を受賞しやすい、
  • フェローシップや研究費を獲得しやすい

という環境で、博士課程時代を過ごすのが、研究者として生き残る可能性を高める手段です。

本記事では触れていませんが、違う方法で、より自由に研究をやりやすくなる方法があります。

それは、自分で自分の生活を賄うことができるように、お金を別に稼ぐことです。自分で稼いで、のんびりと自分のやりたい研究を行える環境を作っていきませんか。

同じように考えていたポスドクの方は、 【ポスドクの末路に光】自ら月3万円を稼いで、金銭的不安解消する超現実的メソッド もご覧ください。私のポスドク生活に対する対策をまとめています。

また、

博士課程の方に向け、私が過去の自分に伝えたいことをまとめた、博士課程のころに始めていたかった、たった3つのこと【幸せな研究生活のために】 も併せてチェックしてみて下さい。

何か役立つ情報があれば幸いです。

最後ですが、もし研究室選びに失敗してしまったら、また選び直せばよいです。

研究室を変えることも選択肢にいれましょう。

よりよい研究環境を目指して、動き続けることもありだと、今の私は少なからず感じています。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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