ラボで過ごしているとき、5万円の抗体も安く思うのに、家に帰ったとたん、Amazonで5千円の物を買うことをためらってしまう。こんなことありませんか?
帰り路のスーパーで半額の食材を探して買う。こんな生活を送っていませんか?
ポスドクの大きな悩みの一つは、給料の少なさと、先の見えない不安定感。
常にお金の不安が付きまとうポスドクの末路を想像するとおそろしいですよね。
そんなポスドクの末路は避けたいもの。
お金の不安を少しでも軽減するため、
研究の本業プラス、自分で稼ぎませんか?
月に3万円増えるだけでも、ちょっと心が楽になりますよね。
現在ポスドクの私が実践している対処方法や考えを具体的に解説していきます。
ポスドクの末路に闇しか感じていない方は、ぜひご覧ください。
ポスドクの末路に光あれ!
ポスドクの末路の一つにあるアカデミア職の給与はそこそこ
まず具体的に、国立大学と私立大学を例に、給与を確認します。
文部科学省の独立行政法人、国立大学法人等及び特殊法人の役員の報酬等及び職員の給与の水準(平成29年度)を参考にしています。
私立大学は、国立大学と異なって給与規定が公開されることが多くありません。
新しい情報を得ることが難しいですが、過去の給与情報から考えて、教授職で1000万円以上です。
教授の給与水準が、うまくキャリアパスにのったときの、私たちの最大の給与。
その他、非常勤の授業や、教科書を書くなとでプラスアルファをもらえることもあるでしょう。
さて、あなたはこの給与どう思いますか。
そんなに高くないですね。
教授職給与は50歳、助教は35歳時点として、示されています。
民間企業の上級職の方が給与が良い場合も多そうです。
ポスドクの末路の高齢化はキャリアの壁として立ちはだかる
ポスドクに関して、再度考えてみます。
文部科学省のポストドクター等の雇用・進路に関する調査を参考にすると、ポスドクの延べ人数は15910人。前回の平成24年の調査時の16710人と比べ、減少。
男性が7割、女性が3割で、平均年齢は36.3歳。
ポスドクの進路を見ると、70%ほどがポスドクを継続していることがわかります。
30代半であれば、一般企業ではそれなりのポジション。給与もある程度の安定感を得ている人も多いでしょう。
一方で、ポスドクは研究者としてのキャリアパスをまだ模索している段階。
あとどれくらいでポジションがとれるのかも不透明です。
歳だけはとっていくのに、安定感が増していかないことが、ポスドクの末路の悲惨さを物語ります。
「月給14万で、日本終わってる」がポスドクにとって他人ごとではない
以前、話題になっていた、月給14万円という話があります。
ポスドクも決して十分な収入が得られる仕事ではないです。
ポスドクの給与が安いのは、日本に限ったことではないです。
研究者も、ポスドクも、周りの環境が改善されることを、
待っているだけではいけないと思うのです。
私たちはあくまで研究がやりたい。
ではどうしたら良いのかをポジティブに考えるのです。
そこで考えた私の答え。
研究に携わりながら、ある程度の収入を得る一方で、
足りないと思う分を、自ら稼ぐ。
与えられないことを嘆いてもしょうがないのです。
堀江さんが語られている点が明確でしたので、参考動画としてぜひご覧ください。
さて、ポスドクの末路が悲惨だと嘆いているのではなく、
自分でなんとかしてみませんか?
ポスドクだけじゃない多くの人の末路ー老後に2000万円不足する
ニュースで話題になった老後2000万円問題。
詳細は、NHKのサイト、老後に2000万円必要なのは本当かをご覧下さい。
本ブログで注目したいことは、2000万円か足りないかではなく、
老後の資金も年金機構任せにせずに、自分で金融資産を準備すべきだということ。
自分で老後の資金を準備する現実的な方法を考えないといけません。
博士課程の時に借りた、奨学金返済もしている人も多いと思います。ポスドクの私たちは、少ない給与を奨学金返済にあて、日々の生活をかろうじてやりくりしている。こんな中で、老後資金分をどう確保したら良いのでしょう。
さらに、アカデミアポジションを得たとしても、金融資産を貯める期間が短いのです。企業と比較しても、アカデミアでの給与はそんなに高くないですから。
このような現状で、ただ指をくわえて、待っていても状況は決して良くなることはないでしょう。
だから、もう自分で稼ごう!
これで、ポスドクの末路は一気に開けると、私は考え、行動しています。
では、具体的にどうすれば良いのでしょうか?
ポスドクの末路を明るくするために、自分で稼ぐ力を養う
給与の上限がしれていて、働く年数が少ない中で、奨学金返済し、手元にお金がたまらない。
ただ、過ごしていても、決して裕福にはなっていかないのです。
自分で稼ぐ方法を身につけなくてはいけない。
今から1万円でも、3万円でもお金が稼げるようになると、生活が違ってくると思いませんか?
時間を見つけて、お金を稼ぐ情報を積極的に収集していく時代であるように思います。
これは、ポスドクのような研究者も、例外ではないでしょう。
ポスドクの末路はクラウドソーシングで光を照らせ
自分で稼ぐために、一番すぐにできることはなんでしょう?
これまで自分がやってきたことを活かすことです。
コンビニのレジ打ちといった時間給ではなく、自分という人的資本を最大化するのです。
例えば、英語への翻訳、英語の日本語への翻訳など英語に関する仕事。
プレゼンテーションの作製。研究者として行っている日常の仕事ですし、エクセルでデータをまとめることも行っていますよね。
こういう仕事を、受注することで、お金を稼ぐことができるのです。
そんなことが仕事になるのかとはじめは私も不思議でした。
実際に、仕事を探してみると、意外な仕事がたくさんあることに気が付くと思います。
プログラミングを使った仕事も可能性があります。webサイトをつくること、Webライティングも良いです。実際に、私はクラウドソーシングで書けそうなテーマを探して、webライターを行ったりもしています。
仕事を受注して、副業で1万でも良いじゃないですか。ポスドクで月1万円給料あげるのは結構大変です。
では具体例として、クラウドワークスを実際に見てみます。 ランサーズも有名です。
違う副業を紹介していることが多いので、登録も無料ですし、めんどうでなければ、両方を見てみることをおすすめします。
海外のニュース記事を読んで、記事を書くという仕事もあります。海外メーカーとの英語でのメールをやりとりするお手伝いをする仕事なども募集があります。こういう仕事は隙間時間を見つけて受注できますよね。
大手のクラウドワークスや ランサーズで探し、いくつか受注できると、月に3万円以上稼ぐということは、かなり現実的。
慣れるまでに時間がかかりますが、リズムがつかめると、自分に合ったペースで、研究以外から、お金を稼ぐことができるようになります。これは非常に心強いです。
パワーポイントで資料作成をする仕事も、今までの経験を使うことができます。
プレゼン準備で、パワーポイントをよく使いますよね。
比較的受注しやすい副業です。
HTMLやCSSのコーディングができる場合は、プログラミング関連の仕事も受注できて、選択肢が広がります。
月に数万円を稼いで、金銭的な不安を解消することは、現実的に可能です。
もっと稼ごうと思えば、さらに仕事を受注する。
こうやって、自分で稼ぐことができると安心が生まれます。
これらの副業を通して、意外と自分の身につけたスキルが役立つことにも気づくという、うれしい発見もあります。
クラウドワークスや ランサーズで実際に仕事を探してみてください。
登録、仕事を探すのも無料。
仕事で稼いだ後に、手数料分を徴収されて、手取りが少し減るという仕組みなので、稼げなければお金が徴収されることもありません。
プレゼン資料を作ってあたりまえなのが、お金になる。英語を訳してお金になる。
足りないなら稼ぐ、非常にシンプルです。
ポスドクの末路はみんなが言うほど悲惨なのか?
あらためて、考えてみましょう。
ほんとうにポスドクの末路は悲惨なのでしょうか?
私は、そう思いません。
自分でやりたい研究ができる。足りない分は自分で稼ぐことができる。
このような状態を作り出すことができれば、決してポスドクはオワコンとはいえないのではないでしょうか。
アメリカでポスドクをしていますが、ポスドクを経て、企業に就職する人も多いですし、フリーランスとしてまったく違う仕事をする人もいます。
いろいろな選択肢が、たとえポスドクになった後でも、ポスドク中でも存在しています。
ポスドクの末路は原因自分論で開ける
他力本願で願っているうちには何もかわりません。
原因自分論というものがあります。
わかりやすい参考動画を貼りました。
あまり聞いたことがなかった方はこれを機会に、ぜひ聴いてみてください。
私は、自分で稼いでみようと決めるだけで、道は一気に開けました。
起業もできるなと考えるに至っています。
ポスドクの末路は、私たちがどう行動するかにゆだねられている気がします。
さて、あなたはどう考えますか?
今の現状を、原因自分論でみつめてみませんか?
輝かしいポスドクの末路へのまとめ
お金が不安なら、自分で稼ぐことが一番効率的。
1万円でも増えるだけで、心にゆとりができます。
稼ぐ方法を身につけたら、自分のペースで量を調節できます。
研究以外の稼ぐ術を身につけておくと、いざという時の保険になる。研究をやめようと思えばいつでもやめていいという心のゆとりは、研究に向き合うストレスも軽減します。
給料が安い、老後の資金がたまらないと嘆いて、不安になってしまうなら、
自分で稼いで、自分の身は自分で守りませんか。
具体的には、大手のクラウドワークスや ランサーズでできそうな副業を探し、いくつか受注する。
これで月に3万円以上稼ぐということは、現実的です。都合に合わせて、研究の合間にも行うことができます。
私たちは博士号をとる過程の訓練で、変化に対応する力も鍛えられています。
自分で稼いでやろうという目的をもとに、どのような手法でトライしていくのかを考えることができます。
「今月、私は副業で3万円稼ぐことができない」という仮説を立て、それを棄却するべくいろいろな副業にチャレンジしてみましょう。それを棄却できるかできないかは私たちの行動次第です。
ぜひ、本記事が少しでもあなたの考えに役立つとうれしく思います。
ともに、金銭的に不安を感じていない、こころにゆとりある研究者を目指してみませんか?
一生ポスドクという不安がちらついた方は、一生ポスドクは地獄か天国か【そこに夢はあるのか】もあわせてチェックしてみてください。
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