海外ポスドクまでのたった10個の道のり【知って不安を消す】

hikerポスドク生活

本記事は、

  • 海外でポスドクをすることに興味があるけれど、近くに留学した人がいなくて、どうしてらいいかわからない方
  • 海外でポスドクをするには具体的にどうするのか単純に興味がある方
  • 海外ポスドクを夢見る方

に向けて、ゼロから準備する、海外研究留学までの10ステップを簡単にまとめたいと思います。

順番に進めていくと、海外ポスドクをスタートすることができます。

ぜひご参考いただけるとうれしいです。

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海外ポスドクするためのラボを探す

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まずはラボ探しを始めましょう。

せっかく海外ポスドクを始めるからには、良いラボを見つけて、充実した研究生活をしたいですよね。

失敗しない海外ポスドク先の選び方は、本ブログ内の研究留学先ラボの失敗しない選び方【コネなし、業績なし】 で詳しく解説しましたので、そちらをご参照ください。

同じ研究機関で海外ポスドクをしている日本人を探す

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海外で快適に研究を行うには、なるべく自分にあった環境を選ぶことが重要になってきます。

そこで、最新の情報を仕入れるため、 ホームぺージを利用して、同じ研究所に日本人がいるか探します。見つけることが出来たら、連絡を取り、住環境、研究機関の様子などをたずねてみましょう。

なぜ日本人かという点ですが、単純に聞きやすいからです。他の国のポスドクでも良いですが、いきなり連絡をして、返信をもらえる可能性は高くありません。

得られた情報は、あなたが望んでいる環境かどうかを確認する判断材料になります。

都会が好きな人は、田舎に行くだけでもかなりストレスになりますし、逆もその通りです。少しでも現実的なイメージをもつようにしましょう。環境はあとあとになって留学生活に強く影響してくるので、しっかり確認します。

一昔前のように、日本人同士で海外でつるまないという観念は、現在では古びています。積極的に日本人同士でも情報交換を行い、良い情報を得るようにしましょう。

海外ポスドク候補先のボスにフェローシップの相談をする

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海外学振、その他の日本から獲得可能なフェローシップはもちろんですが、 海外ポスドク候補先のボスから留学先でアプライできるフェローシップの情報を積極的に収集します

場合によっては、研究機関にグラント申請専門の部署があるので、そこからも情報を入手するとよいです。

自分でお金を持ってくると、精神的な安心感も違いますし、キャリアとしてもプラスです。

積極的にフェローシップを取ろうとする姿勢も、研究留学先のボスからの高評価につながるので、自分から働きかけるほうがベストです。

海外ポスドク先のヒューマンリソースと書類のやり取り

HR

ここからは、アメリカの場合で説明します。

まず、J1ビザ取得のための書類準備が必要です。

そのため、研究機関からDS-2019という書類を作成してもらうこと、さらに採用を証明する書類等が必要なので、これらの書類作成を研究機関のヒューマンリソース(HR)と確認しながら進めて下さい。

研究機関によっては、HRの仕事のスピードが非常に遅く、数か月かかる場合もあるので、早めに書類を入手できるように、HRに連絡します。

基本的に、HRは海外からの研究者の受け入れに慣れているので、書類手続きに大きなトラブルはないと思います。

あまり海外研究者が来ない地域の研究機関では、多少のトラブルが予想されますので、落ち着いて、早めに対応しましょう。

海外ポスドク先での家探し

housing

さて、行く場所が決まると、住む場所を考える必要があります。

日本を離れる前に、完全に決める必要はありません。候補を探すという程度でOKです。決めるのは、実際に家の中を見てからがおすすめです。

設備が非常に古い場合や、アパートが行ってみたら治安があまりよくない場所にあったなど、先に決めてしまった場合に、思いがけないことに気づき、精神的なストレスになります。

実際に足を運んで見て、あなたがそこに住むことができるのかをしっかり確認してください。早い場合は数日以内に入居ができます。

どうしても家が決まっていないと不安で日本を出ることができないという方は、現地の不動産エージェントを探し、エージェントを介して探す方法もあります。

日本人が多く住む場所では、日本人の不動産エージェントがいることが多く、生活のセットアップまでを手伝ってくれるサービスが付いていますが、その分コストがかかることになります。

お金に余裕があり、家の心配を一刻も早く無くしたい方には良い手段かもしれません。

学生を終えてすぐに研究留学する場合はお金がない場合が多いと思いますので、実際に現地に行って、自分で住む場所を決めたほうが節約になりますし、人生経験にもなりますので、チャレンジしてみてほしいと思います。

海外ポスドク先で使う銀行口座、クレジットカードの準備

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家の候補を探しながら、現地での生活のための準備も行います。

アメリカに行く場合は、ユニオンバンクが日本にいながらも口座を開設でき、チェックの発行も進めることができるので、最初の銀行はユニオンバンク一択でよいかと思います。

ただ、留学先によってはユニオンバンクが使いにくいので、その点は確認してください。

さらに、アメリカではクレジットカードを使うことが多いので、ドル建てのクレジットカードが必要です。

アメリカでクレジットカードを作る場合は、ソーシャルセキュリティナンバーや、クレジットヒストリーと呼ばれるクレジットカードを作るために実績が必要となり、始めてアメリカに来た段階では、クレジットカードを作ることが難しいです。

アメリカへ留学、赴任している多くの人は、

を作成しています。

JALを使う人は、JAL USAカード、ANAを使う人はANA USAカードを選択し、プレミオカードは補足的な位置づけです。

渡米後は、Costcoに入会するとCostcoでクレジットカードが作成できます。審査の基準が低めなので、来て早々にも作成しやすいクレジットカードです。

日本ではCostcoはコストコと呼ばれていますが、アメリカではコスコと呼んでいます。コストコと聞いても通じないと思いますので、ご注意ください。

私は、JAL USAカードを作り、その後Costcoでクレジットカードを作成しました。

盗難や、カードが使えなくなるリスクを想定して、2枚は持っていたほうが無難です。

ただし、たくさんあり過ぎても管理が面倒なので、2、3枚あればたいていの場合は問題ありません。

買い物はほぼクレジットカードで購入しますので、現金を使うことがほとんどありません。

海外ポスドク先で車を購入する

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アメリカは車社会ですので、車の購入が必要になることが多いです。

NYなど都会では、車なしで生活できることも可能ですが、行動範囲を考えると、車があることで便利なことが多いです。

留学先に応じて、車の購入も考えておく必要がありますので、予算に組み込んでおきましょう

車は現地で探すことになりますが、同じエリアに留学している日本人に確認し、車販売している評判の良いお店で購入できるようにします。

研究機関によっては、車を売っていますなど、ポスドクや大学院生がメールを回していることもありますので、安く購入できる可能性がありますが、整備などがきちんと行われているかなど、よく確認して買う必要があることを忘れないで下さい。

海外ポスドク先で家のセットアップ

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無事に入居できた後は、生活に必要なものを一通りそろえる必要があります。

冷蔵庫や、洗濯機、食器洗浄機、電子レンジは備わっているアパートが多いですが、ベッドや食器、机など必要です。

住んでいる地域によって、日本人の生活情報共有するウェブサイトがあり、その中で、不用品を安く手に入れたり、譲ってもらうこともできます。例えばですが、lighthouseは主要な場所の情報がまとまっているので、便利です。

Craigslistというサイトでも同様に物の売り買いができます。ただ、Craiglistは、いろいろな人が利用しているので、注意して使うようにしましょう。

特に女性は、販売者と会うときに、ひとりで行かないなど、リスクをなるべく小さくするように気を付けてください。

海外ポスドク先でのインターネットの契約、電気など。

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インターネット契約とネットの開通は苦労する点が多いです。心してかかりましょう。

ネット回線工事の予定時間にスタッフが来ない、工事してもつながらないなど、いろいろなトラブルが起こりますので、気長にインターネットがつながるようになる状況を待ちましょう。

ちなみに、私は1か月かかりました。

電気やガスを使う際にも、契約が必要になります。この点は、アパートを契約する際に、指定されることが多いので、アパートの指示に従います。

アメリカで暮らす中で感じる、ラフな点をいくつも体験できると思います。

話のネタになると思って、気楽に、気長に、対処していきましょう。

海外ポスドク生活スタート

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いよいよ、海外ポスドク生活がスタートとなります。

まずはHRとミーティングがあり、書類を読んで、サインする作業があります。ちなみに、アメリカ生活では頻繁にサインすることが多いので、サインを決め、少しサインの練習をしておいた方がスムーズです。

研究機関で異なるので、この後のステップはまとめにくいのですが、健康保険や日本でいうところの年金の設定などの説明もあると思います。

このあたりは英語で見慣れない、耳慣れないので、難しく思いますので、少しずつ理解していくことでも問題ないです。わからないからと不安にならなくて、大丈夫です。

研究も、様々なルールの講習を受けて、スタートすることになります。最初は書類、講習、手続きで思うように研究がスタートできませんが、焦らないでください。

すぐに研究できる日がやってきます。

海外ポスドクまでのたった10個の道のりのまとめ

本記事では、海外でポスドクをはじめるまでの10ステップを簡単にご紹介しました。

ぱっと見ると多く思うかもしれませんが、一つ一つ終わらしていくと、海外での研究生活が待っています。

失敗やトラブルも経験になると思いますし、みなさん同じような経験をしているので、海外で暮らしているときの話題になります。

日本ならもっとスムーズだったと比較するとストレスになりますので、アメリカはこんな感じなんだなと、観察する気持ちで、対応してみて下さい。

日本で感じていた常識や、考えが、場所を変えるとこんなにも変わってくるのかと驚くことも多いです。

一方で、共通の考えもあり、人はどこでも変わらないんだと感じることもあるなど、日本では感じることが難しいことを、容易に気が付くきっかけになります。

海外ポスドクに興味がわいた方は、合わせえて、海外でポスドクになって気づいた本音【悔いなし】をご覧ください。

また、海外研究留学で出会ったポスドクは、日本の研究者と比べて、お金をかせぐ意識があるように思います。

そこから学んだ生き方、ポスドクも稼いで、自分で自分の安定した生活を作るための例【ポスドクの末路に光】自ら月3万円を稼いで、金銭的不安解消する超現実的メソッド でまとめたので、ご興味があるかたはあわせてご覧下さい。

少しでも海外ポスドクに興味がわいた方は、ぜひ一歩を進めてほしいと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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