本記事はこんな方向けの内容です。
- 研究テーマの決め方がわからないと悩んでいる
- ボスに言われた研究をなんとなく行っている
- はずれの研究テーマを選びたくない
アメリカで長いこと研究を行っていると、
色々な価値観にさらされ、
私自身の考えも変わってきました。
こんな視線から、
はずれない研究テーマの決め方をご紹介します。
理系の研究テーマの決め方ー楽しいと思えるか
楽しいと思える研究テーマでなければ、情熱が注げません。
私は楽しいと思わない研究をできません。
大学院生だと、教授や指導教官から研究テーマを渡されて、
このテーマをやって欲しいと言われますよね。
教授やあなたの指導教官は自分の研究テーマを行うために、
今まで研究を行ってきたので、
テーマは渡されるものでもしょうがないと思います。
今の時点での問題は、もらった研究テーマに楽しみを見出せるかです。
渡されたテーマについて、
関連する論文を読んで、
何が面白いのか、徹底的に調査してください。
科学論文を読みなれていない方のために、
科学論文の簡単な読み方をまとめていますので、ご参考ください。
教授や指導教官に徹底的に面白さを聞いても良いです。
研究テーマをあげた側は、楽しさを伝えることができて当然です。
まさか、伝えることができないことはないでしょう。
徹底的に探せば研究テーマの中に
自分の興味がある部分が見つかるはず。
もし健康に興味がある人なら、
自分の研究がどのように健康に役立つかを考え抜けば、
どのような研究テーマからも健康にたどり着きます。
ものづくりが好きな人が生物系の研究テーマをもらっても、
すぐにものづくりに近い内容を発見することができます。
理系研究テーマの決め方ー外れる可能性大の重箱の隅をつつく型
よくある微妙な例は、すでに報告されている論文の条件を、
少し変えて試す的な研究テーマです。
本当に必要な時ならまだしも、
メインの研究テーマとしては微妙です。
はずれの研究テーマです。
研究テーマを決めるときには、
そんなものを選んではいけないですし、
考えてはいけないです。
世界には研究できる、未知のことがこんなにもあふれているのに、
なぜわざわざ重箱の隅をつついて、
みんなが狙っていないと喜んで研究しているのか疑問です。
過去の研究を参考に、私たちを科学を進めるために、
もっともっと挑戦して、前に進まないといけません。
重箱をつつくなら徹底的につついて、さっさと重箱をぶっ壊して進むのです。
研究の楽しさは、自分のアイデアで誰も知らないことを見つけ出すことです。
独創性を磨くことも重要です。
独創的なアイデアの生み出し方も本ブログでまとめています。
ぜひご覧ください。
理系研究テーマの決め方ーなんで研究したいのか
研究テーマを選ぶときは、なぜ研究したいのか考えましょう。
- なぜ研究したいか?
- 知りたいことは何か?
- どうなれば楽しいか?
渡された研究テーマでも、
自分で内容を掘り下げて調べると知りたいことが出てきます。
調べに調べても知りたいことが出てこない場合もあるかもしれません。
もっと考えてみて下さい。これも練習です。
研究はひどく孤独な瞬間があると思います。
世間一般の人は、研究者は好きなことだけしていて楽そう、
なんて思うかもしれません。
研究は、好きでなければ全くできない、ある意味で過酷な仕事だと私は思います。
すべての研究内容を好きになることは現実的ではないです。
一つでもいいので、楽しく、研究したいと思わせる何かを、
自分で発見し続けなければいけないのです。
かんたんではありません。
常に問いましょう。
あなたが知りたいことはなんですか?
理系研究の決め方ーその研究で世界は変わるのか
時に、冷静に研究テーマをながめ、この研究で世界は変わるのか、と考えます。
楽しい研究を見つけ没頭すると、
道を失い、目の前にことに踊らされてしまうこともあるのです。
研究の楽しさは、
広がり続けていく無限ループのようなもの。
何か見つけることができると、
さらに疑問がわき、
チャレンジしていく。
この繰り返しです。
基礎研究は応用までの距離が遠いですし、
世界は変わるのかなんて考えられないと思うかもしれません。
私は基礎研究に没頭していますが、自分の研究で世界を変えることができるのか、リアルに考え続けています。
誰に言う必要もないです。
でもこの世界を変えうるのかという
自問自答が楽しみでもあります。
今のあなたの研究テーマは、
- いつか世界を変えますか?
- 変えるにはどうなったら最高なのでしょう?
これを思いながら、研究テーマを決めてください。
まったく人の役に立たないといわれる研究を行っている人も、
心の中に大きな大義名分があります。
人の役に立たなくても、世界は変わるかもしれない。
本人しかわからないけれど、
世界を変える可能性があるかもしれません。
あなたの心に中で問い続けるのです。
自分は世界を変えるのだと。
楽しみを見出す研究テーマに出会えたのなら、
世界を変える可能性があることでしょう。
そして、世界を変えるつもりで挑む方が、楽しいです。
理系の研究テーマの決め方のまとめ
本記事では、理系の研究テーマの決め方を、本気で紹介しました。
この4つを心に問いかけてください。
- その研究テーマは楽しい?
- 重箱の隅をつつく系じゃない?
- なんで研究したい?
- 世界を変える研究?
理想論と思うかもしれません。
でも研究者は常に理想を追い求める生き物だと思います。
夢を見続ける必要があります。
夢がない研究者に壮大な研究は生まれないでしょう。
周りの目を気にすることはないです。
徹底的に、本気に、世界を変えるつもりで研究テーマを決めて、
重箱なんて最初からぶち壊して、楽しい研究に没頭しませんか?
現在研究テーマに悩んでいるあなたに届けばうれしいです。
一緒に研究で、世界を変えませんか?
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