研究留学のメリットとデメリットを解説【無名ラボ出身のPhDが感じること】

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現在、博士課程の学生、または日本でポスドクをしているあなた、

研究留学するべきか、しないべきか、考えていませんか。

周りに、海外で研究留学をして、帰ってきた人がいる場合は、話を聞くことができて、良いと思います。

周りに海外から帰ってきた人がいない場合、

情報が得ることが難しいですし、判断材料が少ないので、研究留学するべきか、

悩むところだと思います。

研究室の先生が留学経験があっても、情報が古いこともありますよね。

20年前の研究留学の様子と、今は大きく異なるので、

新しい研究留学について、情報を仕入れたいと思いますよね。

本記事では、

研究留学に行こうか迷っているあなたに、

私が感じている、

研究留学のメリットとデメリットを共有したいと思います。

私は、かれこれ5年以上アメリカで研究を行っていますので、

何かあなたの参考になることがあるかもしれません。

ちなみに、私はPhDを小さなラボで取ったので、少ない研究費で研究を行っていた背景があります。

また、小さい研究室だったので、大きなコネもありませんでしたので、

有名ラボ出身や在籍中の方が感じであろう、メリット、デメリットとは異なると思います。

私のように、小さなラボ出身で、少ない研究費で

地味にPhDをとった方、コネクションがない方向けです。

また、バイオの分野の視点からになりますのでご了承ください。

研究留学すべきかどうか、

特に、アメリカへの研究留学の検討に有用であれば幸いです。

さて、最初に結論を示して、解説していきます。

研究留学しましょう。

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研究留学のメリット

研究留学メリット1-新しく違うことをはじめることができる

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研究留学先では、これまでの研究と全く異なることにチャレンジできます。

もちろん、同じようなテーマを探していく人も多いですが、

海外での研究留学のメリットは、

違うことをやる方が、より感じやすいように思います。

日本では異分野に行くと経験がないからと嫌がられることがありますよね。

アメリカでは、異分野の経験を、強みとして受け入れてくれることが多いように思います。

博士課程や、日本でのポスドクでの研究で、いまいち納得できないテーマであったり、

もっと興味があるテーマがある場合は、積極的にテーマを変えてチャレンジしてみるのが良いです。

私も大きく分野を変えました。

知識が足りないところからスタートするので、大変ですが、

学ぶ幅が大きいので、同じ分野で研究留学するよりも、

より大きな視野で研究をとらえることができます。

何より、新しい分野を学べるのは楽しいですよね。

海外に出れば、今までの知識を全部捨てて、新しいことができます。

そして、日本での経験も必ず生きてくるので、分野を変えるのを恐れないでください。

特に小さなラボ出身のあなたは、現在のテーマに固執する必要はないですよ。

他にもたくさん、研究したら楽しいことありますよ。

研究留学メリット2-研究費が潤沢な場合が多い

研究費が多いので、日本では行えない規模の実験を行うことができます

ちなみに、日本の有名ラボでは研究費に関して悩みは少ないと思うので、このメリットは感じないと思います。

ただ、小規模のラボ出身の人は、研究費の使い方に驚き、楽しめると思います。

私ははじめ、高額な研究費を使い慣れていなかったので、うれしい悩みでしたね。

そもそも、研究留学先を探すうえで、研究費が潤沢にある場所を探していきますよね。

特別な事情や、信念がない限りは、研究留学先のラボの経済状況も確認しておくと良いです。

NIH RePORTERで、PIを名前で調べてみてください。

その他、留学先研究室選びに関しては、 研究留学先ラボの失敗しない選び方【コネなし、業績なし】に詳しく解説しましたので、そちらもご覧ください。

研究留学メリット3-いろいろな国の人と交流できる

communication

アメリカは特に、様々な国から人がやってきます。

これはアメリカの中でも、州によりますが、西海岸、東海岸ではその傾向が強いと思います。

色々な人が、それぞれの文化で暮らしています。

それぞれの育った環境が大きく違うので、考え方がかなり違う場合が多いですね。

その中で過ごしていると、自分の固定観念みたいなものが薄くなっていきます。

要するに、なんでもOKだなと、広く考えることができます。

最初のころは、フランス人はどうだとか、ドイツ人はこうだとか、中国人はこんなだとか、

色々思うのですが、

結局は、

文化も違うし、見た目も違う。

比べることに意味がないことをより気が付かせられます。

周りのことばっかり気にしていた自分は、いったいどこでいったのやらという感じです。

さて、ちょっと海外のラボを見てみたい人向けに、 【息抜き】ポスドク、研究者のあるあるエピソードミュージカル をまとめています。

この動画で、海外のラボの雰囲気が、ちょっとでも感じることができると思います。

ぜひ、気晴らしにご覧ください。

研究留学メリット4-英語を使うことのハードルが下がる

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英語を毎日使うので、英語を使うハードルが一気に下がります。

研究留学に必要な英語力に関しては、 研究留学に必要な英語力に関して解説します にて、詳しく解説しましたので、そちらもご参考ください。

メールももちろん英語なので、どんどん英語でメールを書いて、

すぐに返さないといけなかったりと、最初は大変でした。

留学前は1週間くらいかかって、ようやく一つのメールを書いていました。

でも、留学したら、一日何通もやりとりがあるのです。

こだわりすぎていては、全然さばけないので、

だんだんラフになっていきます。良い意味で。

英語はあくまでもコミュニケーションツールであって、

通じることができれば最低限OKなことに気づくのです。

時には、じっくり書くこともありますが、

さっと返す、軽いコミュニメーションで使う英語に変わっていくことが体感できます。

色々な国の人が、色々な形の英語でコミュニケーションをとることを体感すると、

英語に対する意識を、少し変えることができます。

研究留学メリット5-いろいろなキャリアパスに気が付く

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PhDだろうと、将来の道は一つではありません

ポスドクをしていると、仲間たちが巣立っていくときに、色々なキャリアを選ぶことを見る機会があります。

アカデミックに残る人は、全体から見ても、少ないかもしれません。

どちらかといえば、企業へ就職していきます。

これは、圧倒的に、給与の額が違うことが多いと思います。

ポスドクからバイオ系の企業に移ると、給与が2倍なんてことは普通にあります。

他にもサイエンスライターになったり、政府系の役職についたり、選択肢は多いのです。

PhDをもつことによって、良いポジションをとりやすくなり、

給与も高くなるので、PhDを持っていることのメリットを感じやすいですね。

日本では、まだまだ政府系の職にもPhDは少ないですし、企業も積極採用はないと思います。

色々なキャリアパスがあって、自分でやりたいことに挑戦して良いのだと、

自然と気が付かせてくれる環境が、研究留学では体感できます。

特にまじめな人は、日本できっちり生きていると、なかなか枠からはみ出しにくいですよね。

アメリカにいると、枠なんかないことに気づきますので、気持ちが少し楽になります。

研究留学メリット6-日本人同士でも新しい出会いが多い

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アメリカにいると、異なる分野にいる日本人と会う機会がなぜだかやっています。

日本にいると、研究者の人は、なかなか研究者の同じ分野の人としか、知り合えなかったりしますよね。

アメリカに来てしまえば、日本人というくくり以外、まったく違うことを行っている人とも、会って話しやすくなります。

昔は、日本人同士でつるむなと良く伝えられていたと思いますが、今は違います。

日本人同士でも、積極的に絡んで、情報交換しましょう

せっかくコミュニケーションをとりやすい日本語があるので、これを有効にしないのは、もったいないです。

アメリカにいる中国人は、大きな中国人のネットワークを持っていますし、インド人もコミュニティが強いですね。その他の国も同様に感じます。

それそれの国のコミュニティは大事にしつつ、他の国の人たちとも接するという、非常にシンプルなことです。

日本人グループとつるまないようにというマインドブロックで、

アメリカにいる日本人の情報を得ることができていないと、もったいないです。

日本人も含めて、色々な人とコミュニケートしていくと、

あなたの、興味の幅や、キャリアパス、考え方をさらに広げていくことができます。

研究留学のデメリット

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研究留学デメリット1-留学先の文化が合わないと苦しい

日本と大きく違う文化に、うまく順応していかないと、苦しくなるかもしれません。

細かいことですが、

スーパーで買ったものを放り投げるように袋に入れられたり、

店員が以上に不機嫌だったり、上機嫌だったり、

公共交通機関が時間通り来なかったり、

意味不明の手続きがあったり、

健康保険の仕組みがなんとなくふわっとしていたり、

日本では経験しないことをたくさん経験します。

こんな時、日本ではこうだったのにと強く思うと、

快適さの違いにつかれることもあるかもしれません。

でも、少しずつ受け入れていくと、人は慣れるものです。

気楽に、ゆっくりと文化を受け入れていくと、このデメリットは軽減されます

研究留学デメリット2-親や兄弟へ少し申し訳なく思うときがある

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短期で研究留学する場合は、あまり気になりませんが、

長いことアメリカにいると、

親から、いつ帰ってくるのかとか、いつまでやっているの、

なんて、聞かれたりすると思います。

親も歳をとっていくので、

面倒を見ないといけない状況になったときに、兄弟に頼ることになったりと、

ちょっと気まずいときもあるかなと思います。

それでも、日本よりは休暇が取りやすいので、

休んで、日本に帰ることができるので、親の安心のために、

たまに帰ることができれば、

ある程度は、このデメリットは解消されるかなと思います。

離れて、親兄弟のありがたみに気づくというメリットもあるので、

日本にいるときよりも親や兄弟にやさしくできたりするので、

これもメリットの一つですかね。

離れていても、今の時代はすぐに日本に帰ることができます。

研究留学のメリットかデメリットか人によること【補足】

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日本とのネットワーク維持が大変だと思う人がいるかもしれません。

そういう方は、日本にしっかりネットワークがある人だと思います。

しっかりネットワークがあると、そこから切れてしまうのは不安ですよね。

そういう場合は、縁が切れたら困る人に、しっかり事前に相談したらよいと思います。

ちなみに、私はネットワークがないので、日本とのネットワークが切れることを気にすることがないので、

日本とのネットワークを維持できないことが、不安になることはないのです。

小さなラボ出身の人たちは、同意していただけるかなと思います。

ちなみに、私は、そういったつながりにこだわる必要はないと感じています

良い仕事をすれば、つながりは勝手に保たれるものです。

研究留学のメリットとデメリットのまとめ

研究留学は、実際は思いとどまってしまう人が多いかもしれません。

特に、現在では、日本にとどまっていた方が、ポジションにアプライしやすかったり、

地理的に、便利なことが多いので。

でも、研究留学は、そんな目先の小さなことではなくて、

実際に自分がどう生きていくのかなど、しっかり考える機会になる場合が多いです。

そのなかで、色々な人との出会いや、文化を経験していくことで、

今までの価値観や考え方を、大きく変えていくことができます。

目先のことにとらわれず、長期的な目線で、

研究留学について考えてみてください。

確認しますが、

研究留学のメリットは

  • 新しく違うことをはじめることができる
  • 研いろいろな国の人と交流できる
  • 究費が潤沢な場合が多い
  • 英語を使うことのハードルが下がる
  • 日本人同士でも新しい出会いが多い

デメリットは

  • 留学先の文化が合わないと苦しい
  • 親や兄弟へ少し申し訳なく思うときがある

こんなメリット、デメリットから、あなたはどう思いますか。

あなたの人生は、研究だけで形成されているわけではないですよね。

研究を行いながらも、良い人生を送りたい。

そんなあなたには、私は、人生における自己投資として、 研究留学をおすすめします。    

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