理系の学部生で、大学院に進学すべきか迷っていませんか?
博士を取得し、研究者として働く私の経験から、簡潔に解説します。
理系の就職を考えているなら、大学院進学は必要です。
理系職の就職がまったくないなら、進学せずに就職です。
具体的に解説します。
自分の状態と照らし合わせて考えてみてくださいね。
理系で大学院進学するメリットは?就職に有利?
理系で大学院進学するメリットは、就職するときの仕事の選択の幅です。
今は大学をでることは普通の時代。
理系で開発や研究などの仕事につきたいなら、大学院を出ることが必須です。
8割がた大学院に進学する傾向です。
こんな状況なので、大学院進学が理系職の就職に不利になることはありません。
もし理系の職種に就職する可能性があるなら、迷わず大学院進学することがおすすめです。
一方で、研究をやってみたけど、興味がもてなかった、理系の職種につくことはなさそうと思うなら、
今興味がある仕事につくことに集中し、大学院へ進学しなくてよいと思います。
もしどうしても必要になった場合、大学院に行きなおす選択肢もありです。
理系ではない分野での就職を考えているなら、大学院進学で、仕事の経験を積むことが遅れます。
大学院進学が不利に働いて、同じ年の人と比べて、キャリアが遅れる可能性はあります。
この点は注意したいです。
公務員になる可能性を考えているなら気になる点ですよね。
院卒で公務員になるのはもったいない?職業選択に失敗しない2つのコトで解説しました。気になる方はそちらもチェックしてみてください。
理系で大学院進学後は、自分の頭で考えることが要求されるので、考える練習がしっかりとできることが多いです。
就職だけではなく、考えるという実践練習ができるため大学院に進学するメリットはあります。
ただし、大学院選びで、はずれをひいてしまうと、
苦しい大学院生活になってしまうので注意が必要です。
ではどのように失敗しない研究室選びをすれば良いのでしょうか?
理系でうまくいく大学院を迷わずに選ぶ方法。
大学院もしっかりと選ぶことで、
将来の選択肢が増えやすいです。
教授の力がある、知名度があるなども重要ですが、
研究室の雰囲気や、テーマも重要になります。
研究室選びを失敗してしまうと、かなり大変です。
くわしい研究室選びの方法は、
別記事にまとめましたので、そちらをご参考ください。
理系大学院後の就活をスムーズに進める方法
良い仕事をゲットするために大学院に進学しようとする場合、
さらに戦略的に大学院生活をおくることで、
よりスムーズに就活を行えます。
まず、希望の職種がある場合、
その職種に求められている能力が何かを調べます。
そして、その能力を高めるべく大学院での研究や学習に向き合います。
さらに具体的にどんな分野がいいのか決まっている場合は、
テーマ選びから、希望職種に近い研究テーマを選ぶなど、
就職後の仕事を意識します。
たとえば、製薬会社での研究職に興味がある場合なら、
希望する製薬企業の、重点領域を調べます。
さらに、その製薬企業の重点領域で、
どのような薬が開発されているのか、
開発状況はどうかなどもサーチしておくと役にたちます。
そのうえで、自分の希望する職にあった研究が行える研究室を探すことで、
将来の希望職種につける可能性があがります。
研究テーマの選び方に関しては、【理系向き】研究テーマの決め方ー重箱の隅をつついてぶっ壊せで詳しくまとめましたので、そちらを観ていただけるとうれしいです。
もちろん確実に就職できるようになるようなことではありませんが、
何も考えていない人と比べて大きく差をつけることが出来ます。
大学院の研究室出身の人がどのような就職先に就職していったかも参考になるので、
就職を視野にいれて進学するなら、教授に確認することも良いです。
研究を極めるべく博士の道を歩む場合も、
研究室選びをしっかり行うことで、
アカデミアでのポジションの獲得の確率もあがります。
アカポスの現状に関しては別記事ポスドクと博士過程が確認したいアカポスの現状とは?で解説しています。
もちろん力がある研究室は、
企業への就職のルートももっている場合があるので、
力がある研究室を見極めることにマイナスの面はありません。
大学院卒での就職を考える場合は、
早めにアカリクに登録し、就活への感度を高めておくことがおすすめです。
気がついたら、自分だけ
理系の大学院に進学すべきか迷っているあなたへのまとめ
大学院進学に迷っている場合は、
将来の自分はどうありたいか考えてみましょう。
もし研究や開発のような理系職に就職する可能性があるなら、
大学院進学が必須です。
理系職を希望しないなら、
大学院進学は必要ないので、
興味がある分野で仕事をさがし、
就職したほうが、しあわせに近づくと思います。
大学院進学を決意した場合は、なるべく失敗しない大学院、研究室選びをして、将来の可能性を広げましょう。
本記事が、理系で大学院に進学すべきか迷うあなたの考えにサポートになればうれしく思います。
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