減量をスタートしようと、食事法を探し始めたけど、ケトジェニックダイエットや糖質制限ダイエットを知って、よくわからなくなりました。何が違うのでしょう？
最近はいろいろな食事法があって、よくわからなくなりませんか？
本記事では、生命科学の現役研究者の視点で、糖質制限とケトジェニックダイエットの違いについてかんたんに解説します。
なんとなく行うと、減量に失敗してしまう原因になります。
ダイエットに失敗したくない場合は、しっかりと確認していきましょう。
ケトジェニックダイエットと糖質制限の違いって何？
ケトジェニックダイエットと糖質制限の大きな違いは、糖質の制限の具合です。
ケトジェニックダイエットは基本は一日あたり20gの糖質制限になるのが主流です。
一方で、糖質制限は、ほとんど糖質をとらないようにするケトジェニックに近い状態から、少しだけ糖質制限するロカボ（Low carbの略）と呼ばれる食事法まで、いろいろです。
さらに大きな違いは脂質の摂取に対する考え方の違いです。
ケトジェニック食は糖質を制限しながら脂質を積極的に食べ、
脂質をエネルギーにするケトーシスという状態を作るスタイルの食事法です。
ケトーシスに関して詳しく知りたい場合は、ケトーシス状態になったか確認する方法を復習！【ケトを成功させる基礎】をご参考ください。
単に糖質制限とよばれる食事法は、糖質量を制限するだけのことが多く、
脂質の摂取を増やしません。
糖質制限したぶん、摂取するカロリーが減るので減量効果がでる食事法です。
ケトジェニックなのか単なる糖質制限なのかで、摂取することができる食材が大きく違うわけです。
自分はケトジェニックダイエットを行うのか、
単なる糖質制限を行うのかをはっきりさせましょう。
ここであいまいだと、減量に失敗してしまいます。
さて、ケトジェニックと糖質制限の違いがなんとなくわかってきたと思います。
とは言っても、すぐにうまくいくかは難しいです。
失敗例も確認しながら、より良く減量できる方法を解説していきます。
ケトジェニックと糖質制限の違いでよくある失敗
ケトジェニックダイエットと糖質制限の違いが分かっていない時によくある失敗が、糖質制限をしながら摂取する脂質も減らしてしまうことです。
なぜこんな失敗がおこるのでしょうか？
いろいろな情報源から、都合の良い部分だけ参考にするためです。
ケトジェニックダイエットを調べると、糖質をほぼ摂取しないつもりで行うと紹介されます。
これは、一日当たりの糖質摂取量20g程度が基本のためです。
糖質制限やその他のダイエットの知識を参考にしてしまうと、
カロリーが高い脂質の摂取は控えるという情報が混ざります。
この結果、炭水化物も脂質も摂取量が少ないという、
最悪の食事スタイルになってしまい、
体に悪い状況を作ってしまいます。
痩せることができたとしても、
代謝も落ち、非常に良くない結果につながってしまいます。
糖質制限なら、糖質を制限することで摂取カロリーがすでに下がっているので、
その少しだけ減らしたカロリー摂取によって減量を狙っています。
脂質の摂取量まで減らすことはおすすめしません。
ケトジェニックダイエットは、脂質の摂取量は増やします。
脂質摂取を増やさず、ケトジェニックダイエットがうまくいく可能性はありませんので注意です。
他の食事法と混ぜて、勝手に新しいダイエット法にしてしまうと減量効果がでないどころか、代謝を落として期待する結果がでません。
しっかりと、その食事法に適した方法で行うようにしましょう。
ケトジェニックダイエットに適した食材に関してはケトジェニックに適した食材を再確認！【失敗しないための基礎】 で解説しています。
そちらをご覧ください。
ケトジェニックダイエットと糖質制限の違いのまとめ
ケトジェニックダイエットは、糖質制限ダイエットの一つですが、
単純に糖質だけを制限する場合と大きく違う点もあります。
かんたんに以下の表を参考にしてください。
| 糖質の摂取量 | 脂質の摂取量 | |
| 糖質制限（ロカボ） | 状況による（カロリーの制限による） | 普段と同じ量 |
| ケトジェニックダイエット | 20グラム/日 | 普段よりも多い |
ケトジェニックは、糖質を徹底的に控えて、食べる脂質の量を増やすことが特徴の食事法です。
ケトジェニックをはじめようとしているのに、脂質の量も減らすと減量に失敗します。
糖質制限は、減らしたいカロリー分だけの糖質を制限する食事法です。ほかも減らすとカロリーをけずりすぎてしまい、代謝が落ちてリバウンドしやすくなる原因になるので、糖質以外を減らすことはお勧めできません。
本記事が、糖質制限とケトジェニックダイエットの違いについて理解する役にたてばうれしく思います。
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